建物は多くの専門工事会社の分業で仕上がる
一棟の建物は、一社だけで建つわけではない。基礎から躯体、設備へと工程が進むなかで、内側の空間を仕上げる役回りを担うのが内装仕上の専門会社だ。珠喜建装はこの分業のなかで、間仕切りや天井の軽鉄下地、石膏ボード貼りを受け持ってきた。元請けのゼネコンが全体を束ね、各専門業者がそれぞれの持ち場で手を動かす。その一角に、同社は長く席を置いている。
専門工事会社にとって、元請けから繰り返し声がかかるかどうかは実力の目安になる。珠喜建装は大手ゼネコンとの継続した取引を保ち、途切れにくい業務量を確保してきた。関西国際空港やららぽーと門真、京都市役所の改修といった現場に関われてきたのも、この積み重ねがあればこそだ。一度きりで終わらない関係は、仕上げの質で応え続けてきた裏づけでもある。
近畿一円を一つの守備範囲として動く機動力
対応エリアは大阪を中心とした近畿一円に広がっている。寝屋川市高柳の事務所から現場へ直接向かう直行直帰と、事務所に集まって社用車で移動する方式を、案件の場所に合わせて選び分ける。拠点は最寄り駅から車で約5分、駐車場も備えているため動き出しに無駄が出ない。関西の広い範囲をひとまとめの守備範囲として扱えるぶん、元請けからすれば現場が各地へ散っても任せやすい。
直行直帰を基本にできるのは、現場が各地へ分散する内装仕上の仕事と相性がいいからだ。職人が毎朝事務所へ寄る時間を省けるぶん、そのまま現場での作業に時間を充てられる。道具や材料の運搬が多い日は社用車での移動を選べる。営業時間は朝8時半から夕方17時までで、問い合わせは090-1588-2433で受け付けている。現場が近畿一円へ広がっても、この動き方なら対応に無理が出にくい。
名前は出ずとも、使われる空間を形にする役割
珠喜建装が仕上げた空間に、同社の名が表へ出ることはない。それでも、学校の教室やビルのオフィス、大型商業施設の店舗区画など、人が日々過ごす場所の輪郭は、こうした手仕事で決まっていく。内装仕上は建物の印象を大きく左右する工程でありながら、完成後は壁や天井として景色へ溶け込んでしまう。
取材を通じて感じたのは、裏方に徹するこの仕事への静かな誇りだった。目立たない役回りでも、空間を使う人の快適さは下地や仕上げの精度に支えられている。代表の河野嘉伸のもと、その精度を保つための技術が社内で受け継がれてきた。表へ出ない仕事を地道に続けてきたからこそ、元請けからの信頼も途切れずに続いている。


