鳶・基礎・解体・舗装・外構を一社で担う施工体制
建設現場では工種ごとに業者が分かれるのが一般的だが、株式会社永塚建設は鳶・基礎・解体・舗装・外構の主要5分野を自社内でカバーしている。工程間の引き継ぎや調整にかかるロスが発生しにくく、品質と工期の両面で安定した成果を出しやすい構造になっている。各分野の技術者が同じ組織に属しているため、現場で計画変更が生じた場合にも判断が速い。発注者にとっては窓口が一本化されることで、複数業者との調整から解放される利点がある。
個人的には、ひとつの現場で異なる工種の職人同士が直接やり取りしながら動いている光景が印象的だった。たとえば解体工事と外構工事が連続する案件では、解体の進捗に合わせて外構の段取りをリアルタイムで組み替えるといった動きが自然に行われている。こうした現場レベルの連携は、外注中心の体制ではなかなか生まれにくい。工種をまたいだ判断が日常的に交わされる環境そのものが、株式会社永塚建設の施工スピードを支えている。
送電線鉄塔の足場設置に対応する鳶技術
電力インフラの保守において、送電線鉄塔の部材交換時に必要となる足場設置は極めて限られた事業者しか手がけられない領域とされる。株式会社永塚建設の鳶技術者は、この高所かつ精密な作業を長年にわたって手がけてきた。高さ数十メートルの鉄塔上での足場架設には、構造物への荷重計算や風圧への配慮など複合的な安全判断が求められる。一般的な建築足場とは異なる知見の蓄積が、同社の技術的な幅を広げている。
電力会社からの継続的な受注があるという声が業界内で聞かれる。送電設備の維持管理は社会インフラの根幹に関わる仕事であり、一度でも事故が起きれば広域に影響が及ぶ。そうした現場を任され続けている事実は、安全管理の水準を端的に示している。株式会社永塚建設にとってこの分野は、通常の建設工事とは別軸で評価される専門領域として位置づけられている。
千葉県富津市で半世紀を超える事業継続
創業から50年以上、千葉県富津市に拠点を構えて事業を続けてきた。地域の開発や建て替え、インフラ整備といった案件を数多くこなす中で、土地ごとの地盤特性や施工上の注意点に関する知見が社内に蓄積されている。こうした経験則は、マニュアルだけでは補えない現場判断の精度に直結する。富津市周辺で長く活動してきた事業者だからこそ把握している情報が、見積もり段階から施工完了まで一貫して反映されている。
地元の施主から「以前もお願いしたから今回も頼みたい」というリピートの依頼が多いという話が目立つ。大貫駅から車で約7分の事務所は、地域住民にとってもアクセスしやすい立地にある。営業時間は8:00から17:00、日曜・夏季・年末年始が定休日。50年という時間の中で積み重なった施主との関係性が、紹介による新規受注にもつながっている。
人材育成と情報発信に見る経営の方向性
株式会社永塚建設は、所属する技術者一人ひとりが専門性を段階的に高められる環境づくりに力を入れている。現場経験の浅いスタッフでも、複数工種を抱える現場に携わることで短期間に幅広い技術に触れる機会を得られる。組織として個人の成長を促す仕組みが、結果的に施工チーム全体の対応力を底上げしている。将来を見据えた空間づくりという事業ビジョンのもと、地域の建設需要に長期的に応え続ける姿勢が明確に打ち出されている。
ブログやSNSを通じて、現場での作業工程や職人の日常を発信している点も見逃せない。実際の鉄塔作業の様子や解体現場の進捗写真など、普段は見えにくい建設の裏側が垣間見える内容が多い。「建設業のイメージが変わった」と感じる閲覧者もいるようで、採用面でもプラスに作用しているという。技術や実績を外に向けて開示し続ける姿勢が、株式会社永塚建設の現在の立ち位置を形づくっている。


