洗剤をやめる、という判断
清掃業で洗剤を使わないと聞くと、汚れは落ちるのかと身構えるかもしれない。有限会社ジャパンクリーンサービスは、その常識をあえて外し、強アルカリイオン電解水を主役に据えている。水を電気分解して作るこの洗浄水は、多くの洗剤に含まれる合成界面活性剤を一切含まない。それでいて油やたんぱく質の汚れを浮かせて乳化させる力を持ち、頑固な汚れにも正面から効く。人にも環境にも負担が少ない方法で、しっかりとした洗浄力を両立させている。
洗剤を手放すと、作業そのものが変わる。すすぎ拭き、つまり洗浄後の水拭きが要らなくなり、工程が一つ丸ごと消えるため時間が縮む。現場での動きが軽くなり、同じ時間でより多くの場所に手が回る。洗剤の購入費も抑えられ、複数種類を使い分ける手間や取り違えのリスクも減っていく。
安全面での差も見過ごせない。洗剤で洗った床はワックスと反応して滑りやすくなり、転倒事故の引き金になりやすい。電解水で洗った床は滑りにくく、その分だけ現場の安全性が上がる。目に見える汚れだけでなく、事故のリスクまで下げられるのは、人の出入りが多い施設ほどありがたい。
ワックスの仕上がりまで違ってくる
床の見栄えと持ちにも、洗浄水の違いがはっきり出る。洗剤で洗うとすすぎ拭きが不完全になりやすく、残った洗剤分の上にワックスを塗るため、光沢が伸びない。電解水なら洗剤分が残らないので、ワックス塗布後のツヤが上がり、使うワックスの量まで減らせる。仕上がりの質と材料費の両方に効いてくる違いだ。
残留洗剤は、時間が経ってからも悪さをする。塗り重ねた洗剤分はワックスの黄変を招き、剥離の周期を早めてしまう。電解水で洗えば黄変を避けられ、剥離までの間隔を延ばせる。カーペットでも残留洗剤による2次汚染が起きないため、洗った後にかえって汚れやすくなるという悪循環を断てる。
家庭にも届く、環境配慮の洗浄水
この洗浄水は、現場で使って終わりではない。有限会社ジャパンクリーンサービスは強アルカリ電解水の販売も手がけており、通常の掃除に向くpH12.5タイプと、より濃度を高めたpH13.1タイプの2段階を選べる。用途に合わせて濃さを変えられるので、軽い油汚れから手強い箇所まで、家庭でも使い分けが利く。
環境と人にやさしい清掃を続けてきた姿勢は、家庭用の販売にも地続きでつながっている。正直なところ、洗浄力とコスト、安全性、環境への配慮をここまで一つの洗浄水で説明できる清掃会社は多くないと感じた。昭和町西条を拠点に、山梨の現場で選ばれてきた理由が、この一点に凝縮されている。


