一件を独立させる、混載しない直行の考え方
赤帽曽根急送の運びを貫いているのは、依頼された荷をほかの荷と一緒くたにしない直行の考え方です。要請を受けた直後に指定場所へ急行し、目的地まで積み替えなしのノンストップで運び切ります。途中で荷が増えたり降りたりしないため、到着の読みが立てやすく、荷扱いの回数も最小限に抑えられます。神経を使う品でも、荷主の意図をそのまま運行に反映できる運び方です。
この直行の運びが特に効いてくるのが、一分一秒を争う緊急の場面です。ライン停止や部品の欠品で製造が止まりかけた時、混ぜずに最短で走る車は機会損失を食い止める盾になります。製造業者や流通業者の急場を、積み替えのない運行で何度もしのいできました。
専用車として一日を押さえる、チャーター便の自由度
車両と乗務員を時間単位や一日単位で丸ごと確保し、指示どおりに動かすのがチャーター便です。分量が多く複数の納品先へ同時に回したい時や、割れ物のようにデリケートな製品の移動でも頼りにできます。途中でスケジュールが変わっても、専用で動く身軽さを生かしてその場で順路を組み替えられます。まるで自前の配送網を一台だけ動かしているような一体感で使えるのが、この運び方の持ち味です。
一日を通して何度も往復する現場や、時間を区切って確実に押さえたい搬入にも、専用で確保する運び方が向いています。他社便の空き待ちに左右されないので、段取りの主導権を発注側が握れます。急な増便が読めない繁忙期の備えとして、枠を先に取っておく企業もあるそうです。
航空貨物で到着した品を貨物ターミナルまで取りに行き、工場やオフィスへ直に運ぶ空港引き取りにも応じています。空輸という高速の物流と現地までの運行がひと続きになるので、遠方からの資材調達にかかる時間を縮められます。正直なところ、空港からラストワンマイルまでを一人で結んでしまう段取りには、小規模ならではの速さを感じました。
台数と距離で決まる料金、焼津から県内へ即応
料金はトラックの使用台数と移動距離で変わり、スポット便では運ぶ距離まで含めて先に見積もりを示します。費用の根拠を聞いてから発注できるので、予算を組んでから任せられます。初めての相手でも内容を細かく聞き取ったうえで示すため、見積もりの段階で食い違いが起きにくいのも頼みやすさにつながります。拠点の静岡県焼津市三ケ名から、藤枝市・吉田町・島田市・牧之原市の企業まで車を走らせ、24時間・年中無休で急ぎの求めに応じます。
混ぜずに運ぶ考え方を支えているのが、荷の形に合わせて選べる2台の軽トラックです。背の高い機械はオープンバンハイルーフの可変ルーフで分解せず積み、まとまった資材は奥行1900ミリのトラックハイルーフでひとまとめに運びます。一台350キロまで積めるため、専用便でも二度手間になりにくい積み方が組めます。
専用便を一度試した企業が、そのまま定点の取引へ移っていく流れも珍しくありません。混ぜない運びの安心感が伝わると、次は定期便やルート配送で任せたいという相談に変わっていくそうです。焼津の小さな運び手と県内の工場が、一本の依頼から長い付き合いへと育っていきます。


