9割がハウスメーカー案件——信頼が呼ぶ、安定した受注構造
大手ハウスメーカーから継続的に選ばれるには、個人の腕だけでは足りない。工期を守る段取り力、コンプライアンスへの組織的な対応、安定したスタッフ手配——この三つを同時に満たせる体制が、株式会社竹内工務店への発注が9割ハウスメーカーという構造を生んでいる。年間施工数は2017年の600棟から2021年以降の1,250棟ペースへと伸び、累計上棟数は約11,000棟に達した。数字の伸びは、評価の更新が途切れなかった結果だ。
「現場に入れてから安心して任せられる」という声が取引先から出ているのは、組織として動ける工務店の希少性を示している。急拡大より安定を優先する経営方針が、発注側にとっても読みやすいパートナーをつくり出している。
土台から上棟まで、見えない工程に手を抜かない理由
土台工事・躯体工事・建て方工事は、仕上がった建物からは見えなくなる。だからこそ株式会社竹内工務店は、測定器と墨出しによるミリ単位の確認を現場の基準として外せない工程に位置づけている。柱や梁のズレは積み上がるにつれて影響が広がるため、組み上げの各段階で精度を確認する手を省かない。自社職人による一貫施工は、この確認プロセスを工程間で途切れさせないための選択でもある。
木材の反りや節の状態を見極めながら施工判断を下す技術は、現場経験の蓄積でしか身につかない領域だ。約11,000棟の上棟を通じて積み上げてきた判断知が、一本一本の木材への対応に活きている。「見えない部分まで丁寧に仕上げてくれる」という声が現場関係者から聞かれるのも、この姿勢の表れだろう。
フレーマー・建て方・造作——分業が生む、現場の連携力
工程を専門化した分業体制は、各職人の習熟を加速させると同時に、現場全体のリズムを整える効果がある。フレーマー・建て方・造作それぞれに特化した職人が担当することで、工程の流れが止まりにくく、スピードと精度を両立しやすい環境ができる。外注を挟まない自社施工と組み合わせることで、工程をまたいだ情報の連続性も保たれる。リフォーム工事では内装・外装を問わず部分改修から大規模修繕まで対応しており、構造を熟知した職人が判断する強みが活きる場面も多い。
個人的には、分業しながらも一枚岩で動けるチーム構造が、株式会社竹内工務店の現場で一番際立って見えた部分だ。「工程間の連携がとれていて、後工程に影響が出ない」という評価が取引先から出ているのも、この体制の実力を示している。
技術より先に、現場で信頼される人をつくる育成方針
未経験者へのマンツーマン指導では、施工技術の習得と並行して挨拶・礼儀・安全意識も育成の対象に据えている。フレーマーから始まり建て方・造作へと工程を順に経験しながら、適性と希望に応じてポジションを決めていく流れのため、入社後のキャリアが段階的に見えやすい。日本の木造建築技術を次世代へ継承するという方針が、採用基準ではなく教育設計の中に組み込まれている点が特徴的だ。
大手ハウスメーカー案件が安定して入る受注構造が、職人の働く環境にも直接影響している。「閑散期の不安がなく、腰を据えて技術を覚えられた」という声が出ているように、仕事量の安定が育成の質を支える土台になっている。


