暮らし方から選ぶ住まい
三浦製材株式会社のサービスには、それぞれに名前が付けられています。建築家とつくる森のリトリート住宅はMORISTAY。木の香り、庭の緑、柔らかな光を取り込み、日常が森へ還るような時間になる住まいを目指した設計です。建築家による設計、製材会社ならではの木の選定と加工、自然を取り込むパッシブデザイン、確かな住宅性能を一つにまとめています。
コンパクトな企画住宅はKOMORE HUTと名付けられています。本当に必要な広さを考えて無駄を減らし、その代わり光や風、木、庭、居場所の質には妥協しない。小さく建てて豊かに暮らすという発想から生まれた住宅です。家の大きさが豊かさを決めるわけではない、という問いかけが根底にあります。
性能と再生への取り組み
住宅性能を担うのがPERFORMANCEです。どれほど美しくても冬に寒く夏に暑い家では心からくつろげない、という考えから、自然素材の心地よさに高断熱・高気密・耐震・制振の技術を組み合わせています。従来ZEHと呼んでいた領域を、さらに発展させた位置づけです。設備だけに頼らず、太陽の光や熱、風といった自然の力を建築へ取り込みます。
リフォーム・リノベーションはIETSUNAGI(家繋ぎ)です。長い年月を支えてきた柱や梁、今では手に入りにくい木材、職人の手仕事、家族の記憶。古い家には新しい家にない価値があるという前提から、その価値を残しつつ現代の性能と快適性を加えます。古いものをただ修理するのではなく、新しい価値を生み出す取り組みです。
木を知る会社だからできる素材選び
5つのサービスに共通するのは、木を知り尽くした製材所ならではの素材へのこだわりです。無垢材は独自の低温乾燥で仕上げたRECOVERY WOODとして住まいへ取り入れられ、木の色や艶、香り、質感、肌触りを残すため乾燥方法にまで踏み込んでいます。個人的には、この5つの名前がそのまま会社の考え方を物語っているように思えました。
三浦製材株式会社が木と向き合い始めたのは1952年のことです。木目、節、色、香り、強さ。一本ごとに異なる木の個性を見極め、その木が最も活きる場所へ配していく発想が、どのサービスの根底にも流れています。亀岡市を拠点に京都市や南丹市周辺まで施工エリアとし、暮らし方に応じて選べる住まいを提案しています。それぞれが独立した提案として成立している点に、木を軸にした家づくりの奥行きを感じました。


