配管という、地面の下で水を通す手仕事
配管工の仕事は、水やお湯が通る管を一本ずつ組み立て、継ぎ合わせていく手仕事です。株式会社令和管工が受け持つ屋外の現場では、まず地面を掘るところから始まり、水の流れる傾きを見ながら管を据えていきます。ミリ単位の傾斜のずれが後々の流れを左右するため、目と手の感覚がそのまま仕上がりに表れます。さいたまの現場で続けてきたこの積み重ねが、職人としての下地をかたちづくっています。
屋外ならではの難しさは、相手が土であり、季節であり、地中の見えない状況であることです。掘ってみて初めて分かる地盤や、既存の埋設物をよけながらの作業も珍しくありません。決まった手順をなぞるだけでは収まらない場面が多く、そのつど判断が問われます。経験を重ねるほどに、こうした不確かさへ落ち着いて向き合えるようになります。
技術が身につくまでの道のり
技術は、時間をかけて少しずつ身についていくものです。株式会社令和管工では、入ったばかりの人にはまず簡単な補助作業から任せ、道具の扱いや屋外の給排水現場の流れに体を慣らしてもらいます。先輩がすぐ隣で手本を見せながら教えるため、見て、まねて、確かめるという学びを現場でそのまま重ねられます。手を動かした時間の分だけ、できることが一つずつ増えていきます。
現場では、安全に体を使うための段取りも体で覚えていきます。重い資材の扱いや掘削まわりの動き方は、頭でわかるだけでなく手順として身につける必要があります。先輩の動きを間近で見ながら、危なげのない運びを一つずつ身につけます。技を磨くことと安全に働くことは、同じ現場の中で並んで育っていきます。
少人数で動く職場であることが、技術を磨くうえでは追い風になります。大人数に紛れて放っておかれることがなく、一人ひとりの手元まで目が届くからです。分からないところをその場で聞ける近さが、覚えの速さにそのまま効いてきます。個人的には、こうした密度の濃い学びの場は、大きな組織ではかえって得にくいものだと感じます。
腕を支える資格と働きやすさ
職人としての裏づけを増やせるよう、資格取得の支援も用意されています。現場で求められる知識を学びながら、形に残る資格として積み上げていける仕組みです。必要な資格は入口では普通自動車免許のみで、学歴や前職は問われません。そこから先、どこまで腕を伸ばすかは本人の歩み次第で、環境はそれを後押しする側に回ります。
腕を磨き続けるには、落ち着いて働ける土台も欠かせません。交通費の支給をはじめ、働きやすさを守る手立てを重ねることで、目の前の作業に集中できる状態を整えています。気持ちにゆとりがあれば、細かな仕上げにも手がまわります。技術と働きやすさは別々のものではなく、互いを支え合う関係にあります。
さいたまの現場で、腕を磨くということ
株式会社令和管工の現場は、さいたま市岩槻区を拠点に、東京都内や千葉まで広がります。土地や建物ごとに条件が異なるぶん、通ううちに引き出しは一つずつ増えていきます。集合住宅から商業の建物まで、規模の違う現場を踏めることも、技を鍛える貴重な機会です。同じ作業の繰り返しにとどまらない点が、長く続けるうえでの張り合いにつながります。
二十年以上にわたって屋外の給排水を手がけてきた蓄積は、教える言葉の一つひとつにも染み込んでいます。代表の松本竜二のもとで培われてきたやり方が、新しく入る人へと受け渡されていきます。技術を覚えた人がまた次の誰かへ伝えることで、現場の力は途切れることなく保たれます。さいたまで腕を磨くということは、その流れの中に自分の名を連ねていくことでもあります。


