株式会社ANDO Imagineering Group | 構造家の視点から建築の未来を問い直す

「意匠と構造を対等に」——この事務所のスタート地点

建築の世界では、意匠設計が主導し構造設計が後追いするという関係が長らく当然とされてきた。株式会社ANDO Imagineering Groupは、その前提に真正面から向き合い、構造エンジニアと建築デザイナーが上流から対等に交わる設計プロセスを日常的に実践している。2015年1月設立、東京都千代田区六番町に拠点を置くこの事務所は、代表の安藤耕作氏が構造家として感じてきた課題意識から生まれた。「意匠設計と構造設計が有機的に交わいながらプロジェクトをかたちにしていく」という設計哲学は、社名に込められた「IMAGINEERING」という言葉と地続きだ。
PC・RC・Steel・Timberの全構造種別に対応し、2021年改称後も一貫してこの方向性を深めてきた株式会社ANDO Imagineering Groupは、現在23名体制(平均年齢38.1歳)で運営されている。JSCA・AIJ・JIA・プレストレス工学会などへの加盟が示すように、専門家組織との結びつきも強い。

「PCでここまでできるのか」——実績が語る技術の深度

2018年の神楽坂 S-one(L型PCaユニットによる薄肉ラーメン)、2021年の本照寺納骨堂(立体テーパーリブによる中央ヒンジ架構)、2022年の麹町444(レシプロカル構造)、2025年のBLOCKS IKEBUKURO(PC薄肉ラーメン工法による無柱空間)——株式会社ANDO Imagineering Groupのプレキャスト・プレストレストコンクリート(PC)造の実践履歴は、毎回異なる技術的テーマを持つ。「こんなPCの使い方があるのかと思った、それが昨日のことのよう」という協働者の言葉には、10年近い関係を経ても驚きが持続していることへの率直な感情がある。
木質構造においても、CLT・集成材・コアドライといった道産木質材料とSteelを組み合わせたハイブリッド構造(北海道北の森づくり専門学院校舎・2021年)を手がけており、素材に対する探求の幅は広い。正直、これだけ多様な構造手法を案件ごとに使い分け、しかもそれぞれに独自の解法を持っている事務所は珍しいと感じた。

全国に刻まれた実績——駅舎・保育園・医院・オフィスビル

神戸電鉄花山駅舎・大池駅舎(兵庫県神戸市・2022年)、きたせんり愛育保育園(大阪府吹田市・2022年)、ふらっとクリニック稲毛(千葉県千葉市・2022年)、MEINOHAMA STEPS(福岡県福岡市・2024年)——株式会社ANDO Imagineering Groupが構造設計を担った建物は、首都圏にとどまらず全国各地に分布する。用途の多様性も際立っており、駅舎・保育園・クリニック・産婦人科・障害者支援施設・納骨堂・オフィスビル・集合住宅という幅の広さは、特定の建築類型に特化しない事務所の姿勢を示している。
「AIGブランドをもっと確立してほしい」という顧客の声は、すでに積み上がった実績への期待として届いている。力学・材料・施工・空間の4分野16テーマを総合的に扱う「構造デザイン」の考え方が、こうした多様な案件への対応を支えている。

チームで議論し、個人の感性を構造に落とし込む

「あなたの理想を共に話し合い、楽しいチームを求めている」——株式会社ANDO Imagineering Groupの採用メッセージにある言葉は、内部の文化をそのまま表現している。多様な背景を持つスタッフが自由闊達に個性を発揮しながら協働する職場環境を大切にしており、個人の感性を構造設計に反映させることが設計行為の出発点として位置づけられている。構造計算から実施設計・現場監理まで全工程を経験できる体制も、こうした文化から生まれている。
「仕事がとても好きで楽しんでいることが伝わってくる」という外部評価は、複数の協働者から独立して語られている点が印象的だ。年齢・経歴不問の採用方針と、テレワーク東京ルール実践企業としての宣言は、働き方の整備が進んでいることを示している。

構造設計 千代田区

ビジネス名
株式会社ANDO Imagineering Group
住所
〒102-0085
東京都千代田区六番町7-11
ESCALIER 六番町3F
アクセス
JR総武線四ツ谷駅から徒歩約4分
TEL
03-6804-3069
FAX
営業時間
9:30~17:00
定休日
土,日,祝
URL
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